万年筆を買った.
昔は入学祝いとしてよく贈られていたようだけど,自分のときはそんなことなく,最近自費で購入した.
ちなみに私の入学祝いはWalkmanでした.周りに万年筆を使ってる人は少ないし,入学祝いに万年筆を贈るという文化はもう廃れたように思える.
数カ月前に1本買い,数日前に2本目を買った.
1本目はパーカーのIM GT S1142102で細字.現在Amazonでは定価5400円が2732円になっている.ただ,自分のときはもう少し高かった.
これにコンバータ入れて純正ブラックのインクを吸わせて使っていた.
ちなみに,パーカーの万年筆にはキャップ部分に穴が開いている物がある.誤飲したときのためとかキャップを取ったときに気圧差でインクが飛ばないようにだとか様々な説があるが,なぜ穴が開けられているのかははっきりしない.
はっきりしているのは,この穴のせいでインクが乾くということである.
元々,パーカーはインクフローが良い.その上キャップに穴が開いていると結構な勢いでインクが減っていく.ブラックのインクを使ってた頃は気付かなかったが,色彩雫の月夜を使い始めて明らかに色が濃縮されていることにも気付いた.
普段自分は無印良品の安いルーズリーフを使っているのだけれど,6mmなので日本語を書くには少し線が太すぎる.
パーカーは外国製なので,全体的に線が太いらしい.まあ,アルファベットは画数が少ないし,線が太い方が好ましいのだろう.
ただ,日本語を書くにはもう1段細いものがほしく,どうせなら日本製のものが良いと思い,2本目を買うことにした.
2本目を選ぶ時,日本の有名なメーカーとしてパイロット,プラチナ万年筆,セーラー万年筆の中から選ぼうと思った.予算は1万程度.
パイロットについては,カスタム74やカスタム742が予算に収まるがクリップの丸い部分が気に入らなかった.
プラチナ万年筆とセーラー万年筆を比べると,セーラー万年筆にはプロフィット21という21金を使った製品があるらしい.
万年筆は金を使ったもののほうがよくしなり,トメやハネがうまくかけると言われている.
プラチナ万年筆の#3776 センチュリーは14金,それに対してプロフィット21はその名の通り21金である.
パーカーのやつはステンレススチールなので比較するためにも,金の含有率が大きい方にしようと思い,プロフィット21を買った.太さは細字を選んだ.実際に6mmのルーズリーフに日本語を書いてみると,文字が潰れず,十分な細さであると感じた.
ただ,少し強く押すと目に見えて曲がる.元々ペン先が細くそこが目に見えて曲がると,折れるんじゃないかと少し不安になる.
2本目を買うに合わせて,色のインクも買いたいと思った.
万年筆のインクはメーカー各社が出しているが,色のラインナップについてはバラバラである.
例えばパーカーはブラック,ブルーブラック,ブルー,レッドの4種であるが,ペリカンではそれに加えブラウン,バイオレット,ダークグリーン,ターコイズで計8種となる.
メーカーは様々なインクを出しているが,色の多さではパイロットの色彩雫が一番多く,24種類もある.色彩雫はインクとしての単価は高いが,これも先行投資だと思い,50mlを3つ買ってしまった.
色は月夜,天色,夕焼け.24種類のうちこれらだけが空に関係あるため,気に入った.
万年筆は水に弱かったり字消しがなかったりするが,普段勉強する際には便利な道具だと思う.
ただし,手を出すと沼にハマりいつの間にか大金を費やしてることがあるので注意.