令和7年度春季試験でネットワークスペシャリスト試験に合格したのでその記録です。
筆者の背景・受験の理由
現在はセキュリティエンジニアとしての業務に従事していますが、ネスぺとの付き合いは古く、若き高専時代の2016年の秋からになります。当時はネスぺを取ると4単位分の単位認定が受けられたので、そこを起点としてゆるやかに勉強を始めた記憶があります。とはいえ、ネットワークの知識は現在の仕事でも常に必要であり、日本でネットワーク技術に関して体系的に勉強するのであればネスぺは有用な教材でもあるので、毎回直前に慌てて勉強しつつ何度も挑戦していました。ツイートを掘り返した感触ではおそらく7回目の挑戦だと思います。ここまで時間がかかった資格も初めてです。
ネットワークスペシャリストとは
ネットワーク技術に関する国家資格であり、合格率は15~20%です。試験は四肢択一の午前1・2と、記述式の午後1・2から構成されます。詳しくは公式サイトをご確認ください。公式が一番分かりやすいので改めてここで解説する必要はない気がしました。
勉強方法
午前についてはネットワークスペシャリスト ドットコムで勉強しました。令和7年は有料化していたので課金しましたが、スマホで横になりながら勉強できるので以前から重宝していました。分かりやすく操作しやすいUIなので、午前対策としてはこれだけで十分です。
午後に関しては直近数年分の過去問を頭に詰め込みました。技術評論社のネットワークスペシャリスト合格教本と、iTECの重点対策および総仕上げ問題集を使いました。午後問題は出題されるテーマが毎年変わり、得意分野が出るかどうかも運次第であるため対策が練りにくいですが、考え方や時間配分については役に立つので本番想定で練習すると良いと思います。
スケジュール
秋にDBで午前免除を獲得しておき、ネスぺは朝ゆったり起きるという作戦で進めました。DBの会場は5駅ほど離れた私立大学だったのですが、午前1だけ受験して帰るのはなかなか良い散歩でした。とても気持ちが良い青空だったのを覚えています。
実際にネスぺの勉強をしたのはおそらく4月14日~4月20日までの1週間です。4月14日にAWS SAPに合格しているので、それ以降に勉強を始めていた気がします。直前になってから慌てて勉強するから毎回落ちるんですね。ただ、10年近く落ち続けてるだけあって午前は軽く勉強するだけで済み、午後の復習に時間を充てることができました。
試験
午前1は免除をかけました。余裕があれば秋季の適当な試験で午前1免除を獲得するのも一つの手です。
午前2は過去問の類題が大量に出るので慌てず気楽に楽しむことが大事です。午前から体力消費してたら午後まで保たないです。
午後1は最初の10分ほどを割いて、テーマの概要や問題の内容を把握することが大事です。自分に相性の良い問題を見つけましょう。また、時間は足りなくなりがちなので、手戻りを少なくすると良いと思います。
午後2も自信に合ったテーマを選ぶことが大事ですが、場合によっては手も足も出なかったりします。運次第なので天に祈りましょう。
全体的なアドバイスとしては、昼食はがっつり食べること、ラムネをアクエリアスで流し込んで頭を回すこと、空いてるトイレの位置は確認しておくこと、あたりです。
感想
IPAのネットワークスペシャリストは教材も豊富であり、ネットワーク技術を体系的に勉強するのであればとても良い資格です。
合格率も低いので心が折れそうになるときはありますが、勉強を続けていれば役に立つ日はたぶん来ます。
今後の予定
DBの勉強でもしようかと。